夫婦で遺言書を書くと無効?紙や封筒が違えば問題ないですか?



夫婦夫婦で遺言書を書こうと考えています。

ただ、遺言書を二人で書くと無効だということも聞いたので心配です。

書く紙が違えば問題ないのでしょうか。また、同じ封筒に入れておくのはどうなのでしょうか。

 

 

弁護士小野佳奈子同じ遺言書に二人以上の者が書くとその遺言は無効となります。そのため、遺言書は別々に用意しなければなりません。検認が不要だという点からも、公正証書遺言を作成するのがよいでしょう。

また、同じ封筒に入れても、 別々の遺言書であれば、無効とはなりません。

 

夫婦一緒の遺言書の作成の問題

共同遺言の禁止

日本の民法では、2人以上の者が同一の遺言書で遺言をすることを禁止しており、これを「共同遺言」と呼んでいます。

六法全書と弁護士バッジこのような遺言を禁止している理由として、2人以上で遺言をすることで法律関係を複雑にすることや、遺言が自由に撤回できなくなるということを避けることが理由とされています。

2人の財産について遺言を共同ですることは当然禁止されますし、お互いに全く関係のない内容の遺言であったとしても、同一の遺言書で遺言をした場合には、その遺言は無効となると解されています。

そのため、どんな理由があっても、同じ遺言書で夫婦の遺言をするということはしないようにしましょう。

 

二人で遺言をする場合

夫婦どうしても2人で遺言をするという場合には、二人で別々の遺言書を作成し、同じ封筒に入れておくなどがよいでしょう。

封筒が同じでも、共同遺言には当たらないと解されていますので、無効とはなりません。

別々に書いた遺言を合綴したり、契印をしたりしたとしても、容易に切り離すことができる場合には、共同遺言には当たらないとするのが判例です(最判平成5年10月19日)。

しかし、無用な争いを生じさせないためにも、複数の遺言書を一緒に綴じるというのは止めたほうが良いでしょう。

公証人自筆証書遺言の場合には、他にも日付がないということで遺言が無効となったりします。

そのようなことを避けるためにも、多少費用は掛かりますが、公正証書遺言として作成することがおすすめです。

遺言書は、少しの形式的な不備でも無効となることがあります。無効となってしまっては、亡くなった後も浮かばれません。

遺言書遺言書は財産のことを書くもの、と思われがちですが、最後の想いを書くものでもあります。そのため、遺言書に何を書くか、それを書いたことでどのような法的効果が生じるかはしっかり検討しておかなければなりません。

そのため、遺言書を作成する際には、まず弁護士などの専門家に相談してください。

当事務所では、相続に専門特化した弁護士が対応しますので、まず一度ご相談にお越しください。

 

 

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