遺言書は、日にちまでないと無効になる?適当な日を書いてもだめですか?



遺言書遺言書を書いた際に、平成〇年△月とまで書いたのですが、その後友人から日にちまで書かないと遺言が無効となると聞いて、後から日にちを書き足そうと思っています。

しかし、正確な日にちは覚えていないので適当な日を書こうと思うのですが、遺言が無効となったりはしないのでしょうか。

 

 

弁護士入野田智也遺言書には日付が必要とされており、年月のみしか書いていない遺言書は無効です。

日にちを追加した場合には、その追加した日に遺言書が有効に成立したとするのが判例ですので、日付に不備があった場合には、気づいて日付を付け足した日の日付を書くようにしましょう。

 

遺言書の日付と遺言の有効性

日付の自書の重要性

自筆証書遺言の場合、日付を自署でしなければ、遺言自体が無効となってしまいます。

日付が求められているのは、
① 遺言書を書いた時点で遺言能力があったのかどうかを判断するため
② 遺言書が複数存在する場合には後に書いたものが有効となるので、その前後を判断するため
という理由だと言われています。

遺言そのため、遺言書に書くべき日付というのは、年月だけではなく、日にちまで書いてないといけないとされているのです。

仮に日付がない遺言書で不動産の登記をしようとしても、登記は受け付けてはもらえません。

それほど遺言書において日付は重要視されているのです。

相談者のケースでは、日にちが記載されていないということなので、日付を書くまでは遺言は有効に成立していません。

 

後から日付を書き足すことの可否

では、後から日付を書き足すことで遺言書は有効となるのでしょうか。

この点について、最判昭和52年4月19日は、遺言書を書いて署名押印までした後、その8日後にその当日の日付を書いた遺言書を有効としました。

カレンダーそのため、遺言書の本文を書いた日を書くのではなく、実際に日付を書いた日を書けば有効となるといえます。

ただし、日付の書き足しが何年も経過してからの場合には、無効となる可能性もあるかもしれないので、全て書き直したほうが良いでしょう。

一方、遺言書自体を書いた日の日付を遡って書いた場合、それが無効とされる可能性もあるので、おすすめはできません。

手紙なお、後から日付を書いた場合、日付を書いた日が遺言書の成立日となることには注意が必要です。

自筆証書遺言書は、厳格な様式が決まっており、少しでも様式が異なる場合には遺言書自体が無効となってしまうおそれがあります。そのため、少し費用はかかってしまいますが、公正証書遺言を作成するのをおすすめしております。

遺言書の種類はどれが良いのか、遺言が有効に記載できているか心配な場合には、当事務所に気軽にご相談ください。

 

 

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