「相続分」の放棄と「相続放棄」は違うのでしょうか?



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「相続分」の放棄では、相続放棄と違い、

相続人としての地位がある状態で、相続財産の自己の持分を放棄する意思表示のことをいいます。

 

「相続分」とは

共同相続人の積極財産(プラスの財産)・消極財産(マイナスの財産)を含む相続財産全体に対する各相続人の持分のことを指します。

「相続分」の放棄は、相続にあたって自分の取り分はいらないという一方的な意思表示ですが、相続放棄と違い、もともと条文に根拠を有しておりませんので、放棄された相続分が誰に帰属するかは一概には言えません。
(※相続放棄とは、被相続人の積極財産も消極財産も全く相続しないというもので、相続開始後3か月以内に家庭裁判所に対して申述する必要があります。)

 

「相続分の放棄」とは

遺産を構成する個々の財産に対する共有持分の放棄が包括された性質をもつと考えて、放棄された相続分は民法255条にしたがって、他の相続人に各人の相続分に応じて帰属するという説が有力です。
もっとも、他の同列グループの相続人に帰属するとの考えもあり、必ずしも取り扱いは一律とはいえません。

 

「相続分」の譲渡

譲渡するイメージ画像「相続分」の譲渡とは、相続財産の自己の持分を包括的に譲渡するものです。

「相続分」の上とは、譲渡人と譲受人の間の契約ですので、家庭裁判所が用意している書式では、両者の署名捺印を要する様式で行われます。

また、後日譲渡人の気持ちが変わっても、一方的に撤回することはできず、意思表示の瑕疵(意思能力がなかったり、錯誤などの無効事由、詐欺等の取消し事由)があったりする場合のみ無効となります。

「相続分」の譲渡は、共有持分権の譲渡とは異なりますので注意が必要です。

相続人は、相続財産を構成する個別の財産(遺産)について、相続分としての共有持分権を有していますので、その共有持分権のみを譲渡することもできますが、その場合は、ほかの財産(遺産)についての包括的相続分は元の相続人に残っていることになります。

 

 

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