遺産分割による家族のトラブルを防止するには?



事案

262647私には、亡くなった妻との間に子どもが3人います。
子どもたちは大きくなってから非常に仲が悪く、私が死んだあと、私の遺産をめぐってますます仲が悪くなるのが目に見えています。
私としては、私の死後子どもたちの間でこれ以上トラブルになるのは何としても避けたいと思っています。
そのために私にできることはあるでしょうか。

 

解説する男性のイメージイラスト残された家族があなたの遺産をめぐって争いになるのを避けるために、あなたがきちんとした遺言を残しておくという方法が考えられます。

遺産分割協議の場は、これまでの家族間でのあらゆる不満が出やすい場面です。たとえあなたが子どもたちに平等に接するように心がけていたとしても、気づかぬところで不平等に扱われていると感じ、不満を持っている子がいるかもしれません。その子が、遺産分割の場で、これまでの不平等な部分を取り返そうと、多く相続することを主張することも考えられます。あなたの生前にすでに兄弟間の中が悪いならば、なおさらあなたの死後に穏やかに遺産分割の話し合いが進むとは考えにくいです。

 

このような場合、あなたの死後遺産をめぐりさらなるトラブルとなるのを防ぐために、あなたが遺言を書くという方法が考えられます。

遺言では、必ずしも相続分どおりに遺産を配分しなければならないわけではありませんので、もしこれまでの事情から少し多めに相続させたい子がいる場合にはその旨遺言で残すことも可能です。もっとも、遺言をもってしても奪うことのできない遺留分というものが法律上認められていますので、遺留分には十分注意したうえで遺言を書く必要があります。

解説する男性のイメージイラストなお、遺言の付言事項として、なぜその子に多く残したいと考えたのか、あなたの気持ちを記すこともできます。

また、遺言を作成した後あなたの気持ちが変わった場合には、遺言を書き直すことも可能です。

もし遺言の内容が不十分だったり、形式面の不備があったりすると、トラブルを防止するために残した遺言がさらなるトラブルを招くこともあります。

したがって、遺言は形式的にも内容的にも、不備のないものを作成する必要があります。

遺言を書く際の一般的な注意事項については、こちらをご覧ください。

 

弁護士勝木萌画像きちんとした内容の遺言を残すことにより、スムーズな遺産分割協議の実現が期待できるだけでなく、あなたの死後、相続人が銀行などの金融機関で円滑に手続を行うことを可能にしたり、登記手続を円滑に行うことを可能にするなど、様々なメリットが期待できます。

 

遺言を書くには相続に関する専門的な知識が必要です。

>> 遺言書の種類と書き方について詳しくはこちらをご覧ください。

遺言作成についてお考えの方は、お一人で悩まず、相続専門の弁護士にご相談されることをおすすめします。

 

 

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